こんばんは、真ゲスです。
この前の「劇場版総集編 ぼっち・ざ・ろっく! Re:」の感想記事の続きです。
別に中編から読んでも問題ありません、前編は気が向いたら読んでもらえると幸いです。
ここからはぼざろのネタバレがありますので、ご了承の上でお読みください。
私がこの映画を面白いと思った理由は以下の3点です
- 多彩で魅力的なキャラ
- ぼっち・ざ・ろっくのタイトル回収
- 「星座になれたら」の解像度が上がり、後編への期待が高まった
前編では、1.多彩で魅力的なキャラについて解説しました
なので中編では2.ぼっち・ざ・ろっくのタイトル回収の内容を解説していきます
後編である3.の内容は現在進行形で執筆中です、しばらくお待ちください。
2.ぼっち・ざ・ろっくのタイトル回収
引用元:劇場版総集編ぼっち・ざ・ろっく!本予告
引用元のURL:https://youtu.be/EKedY3tedTY?si=oCJs-ZXru5y_NJ3-
「だから、これから沢山見せてね。ぼっちちゃんのロック…ぼっち・ざ・ろっくを!」
いきなりネタバレして申し訳ありませんが、この総集編のラストはこの台詞で幕を閉じます。
総集編は日常パートのほとんどをすっ飛ばしてライブに力を入れています、だからこのタイトル回収が光るわけです。
・ギターヒーローの原初はどこに?
このぼっち・ざ・ろっくの意味するところ、と言うか私の好きなところは「物語開始からぼっちちゃんがなりたがっていたギターヒーローを体現する物語である」ところですね。
物語開始時点からぼっちちゃんは青春に対するコンプレックスを抱え続けていました。
そんなコンプレックスを拗らせに拗らせた結果、インターネットに居場所を求めギターを弾き続ける事になります。
そんな日々を過ごすなか、偶然虹夏と出会い結束バンドを結成。
そして結束バンドでぼっちちゃんが段々と成長していき、コンプレックスを解消していく…という単純な話ではありません。
・「個人」の上手さと「集団」の上手さは別物
最初のライブで合わせた際、ぼっちちゃんの演奏は「下手」と表されてしまいました。
彼女はギターしか取り柄がないのに、いきなりそれを否定されるわけです、ハードすぎる。
しかし、それはぼっちちゃん個人の演奏が下手という意味ではなく、皆で奏でる演奏という観点から見て下手と揶揄されたわけです。
万年ぼっちだった私が偶然バンドに入ったら、長年鍛えた演奏技術で無双してしまった件…とは行かずぼっちちゃんはいきなり壁にぶつかります。
前編では皆と連携して上手く演奏する努力を積み重ねる話がメインになっています。
・馬鹿な私は歌うだけ
そして、努力を積み重ねる過程でぼっちちゃんの「カッコよさ」が段々と鮮明になっていきます。
それが今回の映画の見所でしょう、ぼっちちゃんのカッコよさをひたすら堪能できる作りになっています。
最初にぼっちちゃんがカッコいいと思ったシーンは、ライブオーディションで流れた「ギターと孤独と青い惑星」でのサビに合わせた爆音ギターですね。
引用元:TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」第二弾 PV
引用元のURL:https://youtu.be/kXNzx8qh2S8?si=dlwW04_dJ_cbDNPC
「なりたい!なりたい!」の声がギターに書き消されそうになる演出がカッコ良すぎて震えた
このライブオーディションを合格するまでのぼっちちゃん達は様々な壁にぶつかっており、鬱々とした気持ちを抱えています。
「個性を捨てたら、死んでいるのと同じ。無理に明るい曲を作るんじゃなくてぼっちらしい色を出した曲を作ってみて」
「私は…成長しているのだろうか?努力は間違いなくしている。しかし、成長とは違う気がする」
私が特に覚えている台詞はこの2つです。実は結束バンドはこのライブオーディションに至るまで、曲の作成から演奏まで1週間程度で仕上げました。
曲の作成でも結束バンド始めてのオリジナル曲作成で壁にぶつかり、悩みました。
それが終わったと思ったら今度は突発でライブオーディション…はっきり言って上手く行くわけがありません。
それでもぼっちちゃんは全力で演奏して、結束バンドの「諦めたくない」というありのままの気持ちを呼び起こしました。
その結果、下手くそでも未熟でも未完成でもその熱意が星歌さんに伝わりオーディションに合格することが出来ました。
「諦めたくない、ここで終わりたくない」という泥臭い気持ちを伝える手段が「言葉」ではなく、「演奏」なのがぼっちちゃんらしくてカッコよかったです。
・オーバードライブ
引用元:WS公式カードリスト
ここのシーンもマジでくっそカッコ良かった
そして、合格した先にある初ライブ。緊張と悪天候による観客の雰囲気に呑まれ普段の調子が出せずに1曲目の曲は失敗に終わります。
皆が焦っている雰囲気をぼっちちゃんは感じとり、MC中の話をぶったぎり急に2曲目の演奏を始めます。
これにより、何かを感じ取ったメンバーは考えるより先にぼっちちゃんに合わせるために演奏を始めました。
結果、普段通りの結束バンドの実力を出せてライブは成功を納めました。
「そうか…初めから敵なんていない。私が勝手に…」
上記の台詞がぼっちちゃんの伝えたかったことでしょう、チケットのノルマを達成する過程できくりさんに教えて貰ったことを早速実践しています。
この話の良いところはぼっちちゃん自身の成長が、皆を成功へ導いたことですね。
「失敗しそうな雰囲気に呑まれているのは、お客さんが少ないからではなく自分が自分に負けているから、敵は自分自身なんだ」
オーディション時と違って自分の気持ちを真っ直ぐ演奏に乗せるというよりは、他のメンバーに音楽を通じて自分の気持ちを伝える。のがカッコ良かったポイントです。
・ギターヒーローが何故カッコいいのか?
最後に何故ぼっちちゃんがカッコいいのかを纏めて今回の記事を〆とします。
最初の項目で話していた通り「ギターを通じて自分の気持ちを伝える」というぼっちちゃんのしている事が一貫しているからですね。
ぼっちちゃんの演奏能力の高さは物語開始前から評価されています。そしてそれは才能と努力、そして自分のコンプレックスと歪んだ世界観を全て音楽に注いでいたからこそ評価されたんだと私は思います。
そんなぼっちちゃんが始めてバンドで演奏して「下手」と表されてしまいます。
これにより今までの経験値がリセットされたのか、というとそうではないのが良かったところです。
今まではコンプレックスを音楽に注いでいたぼっちちゃんが、追加で結束バンドで演奏したいという気持ちも注ぐ事になります。
それはぼっちちゃんだからこそ出来たことなのが非常に好きです。
集団で演奏する際に必要なのは皆で調律する技術、ぼっちちゃんにはそれがまだ足りていません。
だからこそぼっちちゃんの武器である個人の上手さで良い調律を作る、悪い流れを良い意味で壊す、のがカッコいいところです。
普段はまともに人と目を合わせることも出来ず、口下手で、お調子者なぼっちちゃんですが、音楽でなら何かを伝えることが出来る。だから音楽に全てを注げる。という矜持で結束バンドを、ひいては自分自身を作るぼっちちゃんは間違いなくギターヒーローです。
これにて中編は終了です。原作もアニメも見ていないので、おかしな部分があったら「おいw真ゲスwww解釈間違えてるぞwww」と教えてくれると幸いです。
後編はもはや映画の内容ではなく総集編後編への期待、もっと言うと「星座になれたら」への期待を垂れ流すだけなので今回の記事より有益度は落ちます(元々ないとか言うな)
鋭意作成中ですので楽しみにして頂けると幸いです。