・はじめに
こんばんは、ぼざろ限界ヲタクと化した真ゲスです。
今日は結束バンドの好きな曲をランキング形式で発表したいと思います。
因みにドラゴンは一切出てきません
・10位 『あのバンド』
引用元:アニプレックスチャンネル
引用元のURL:https://youtu.be/5tc14WHUoMw?si=hgUWSqdHL3T-QqE3
「背中を 押すなよ 容易く心 触るな 出発の ベルが鳴る 乗客は私一人だけ」
カッコよさの一点で言えば結束バンドの中で最強の曲
山田の「個性がなければ死んでいるのと同じ」という死生観が歌詞に強く反映されている
「列車」=「かつてのバンド」に置いていかれた山田には「私が放つ音」だけが残ったという暗い現状をひたすらに歌っているのが好きなポイント
アニメのライブも印象に残る神ライブである。見返していて気付いたのだが、ライブ時に喜多ちゃんがぼっちちゃんの方を所々確認しながら歌っており、ぼっちちゃん個人の演奏に皆が着いていったのが分かる描写になっている。
引用元:アニプレックスチャンネル
引用元のURL:https://youtu.be/5tc14WHUoMw?si=hgUWSqdHL3T-QqE3
たったの1分半で4回も右を見る喜多ちゃん
1話で「下手」と評された「目も合わせず呼吸も合わせず一人で突っ走る演奏スタイル」がライブの流れを変える鍵になっていたの激アツすぎだろ。
・9位『ひみつ基地』
「生活リズム 規則的に」
「夜更かしお寝坊 だめゼッタイ」
「安心と安全を 生きましょう」
今日という日を自分の安心できる場所で無駄に過ごしましょ!以外の内容が全くない曲。
結束バンドという自分達だけの居場所を手に入れたぼっちちゃんの喜びや安心感が伝わってくるため聴いてて心地良い。
・8位『ひとりぼっち東京』
「ちょっと優しく見えた東京 誰もがひとりぼっち東京」
結束バンドの曲はほとんどぼっちちゃんの作詞という設定(というより暗黙の了解)があるのだが、この曲は異質というかぼっちちゃんらしくない歌詞が多いためか喜多ちゃんが作詞した説がまことしやかに囁かれている。
まぁ、その説が本当かはともかくとして私は好きな曲である。
特に最初は優しくない街に降りたで始まった東京が、最後にはちょっと優しく見えたで終わってるの良い
・7位『小さな海』
「せめて この海で泳がせて」
孤独の涙で作った海の底から一筋の光を見いだす曲。
「こんな僕じゃ君みたいになれない」という深い海から出た嘆きだけではなく、「ちょっとずつでも良いから君みたいに明るくなれたら良いな」という行き先を照らす希望も歌詞に折り込まれている。
雰囲気は暗いが、実際のメッセージが明るい曲は私好みです。
・6位『ドッペルゲンガー』
引用元:アニプレックスチャンネル
引用元のURL:https://youtu.be/776pBhZ3oO0?si=Rdu60jYHUeYXpioM
「本当の自分なんて 好きになれやしない 好きになれるわけがない」
劇場版後編の主題歌、ぼっちちゃんへの表現力がとんでもなく高い名曲。
「ギターヒーローだった以前のぼっちちゃん」を「僕」、「バンドマンとして変わったぼっちちゃん」を「君」と歌詞内で表しており、変わった自分に対する不安や葛藤、切り捨てられるかもしれない以前の自分の気持ちを主に歌った曲になっている。
公式MVと曲のシナジーが特に好きなポイントで、偽物の自分自身なんて切り捨てれば良い、本当の自分なんて好きになれない。
そんな暗闇にいたぼっちちゃんに差し込んだ光は変わったことで出会えた仲間達だったのは感動ポイント高い。
最後にぼっちちゃん同士で向かい合うシーンがグッと来る物語性の高い名曲だ。
・5位『月並みに輝け』
引用元:アニプレックスチャンネル
引用元のURL:https://youtu.be/anCp-VnUQtM?si=-Ly6Cq6qbLpVRr56
「天才だって信じてた 気付かされた 違う音 呼吸 重ね合わせ 負けた」
劇場版前編の主題歌。ドッペルゲンガーは変わった後のぼっちちゃんを表現しており、こちらは変わる前(虹夏と出会う前)のぼっちちゃんを表現している。
歌詞として度々出てくる「天才だって信じてた」根拠のない自信が折られても、「変わりたい」と願う熱い気持ちを奮い起たせる名曲になっている。
総集編前編のテーマである「私がバンドをやっている理由」とめちゃくちゃ噛み合っているのもテンション上がるところ。
ぼっちちゃんの「結束バンドのメンバー全員で輝きたい、その為に私自身成長したい」という真っ直ぐな気持ちがこれでもかと詰まっているのが名曲たる理由。
・4位『ギターと孤独と青い惑星』
引用元:アニプレックスチャンネル引用元のURL:https://youtu.be/B7BxrAAXl94?si=hV9btK7OaiujsqlO
「聞いて…聴けよ」
この曲が言っていること自体はぼっちちゃんの呪詛と言っても過言ではありません。
私の歌を、ギターを聴け(超雑意訳)以外の事はほぼ言っていないのですから。
しかし、この曲は結束バンド始めてのオリジナル曲という設定があるため作曲過程がめちゃくちゃ熱いです。
始めて作曲を任されたぼっちちゃんは「喜多さんが歌うんだから明るい曲を作ろう、本当は無責任に現状を肯定する歌詞は好きじゃないけど」とバンド全体の色を意識して曲を作ります。
そうして出来た曲をリョウに見せてみた結果「ぼっちとしてはこれで良いの?」、「個性が無ければ死んでいるのと同じ」、「明るくなくても良いからぼっちなりの色を出した曲を作ってみて」とアドバイスを貰いました。
そうして出したぼっちちゃんなりの色が私のギターをこの世界(惑星)にぶちまけてやる!なのが凄く熱い
誰にぶちまけるか分からないほど疎外感を感じている世界観とその鬱憤をありのままに真っ直ぐにギターに乗せて歌い続ける。
後藤ひとりという人間の魂の叫びがそのまま歌になったような曲でカッコ良さが際立っています。
・3位『光の中へ』
引用元:アニプレックスチャンネル
引用元のURL:https://youtu.be/29t3pJd75XU?si=kayZrtfKu0zlCh2C
「固定観念取っ払って 予感を察知した今夜 光の先へダイブする歌」
結束バンドの曲(特にアニメで使われている曲)は分かりやすくメンバーの1人を表現してる曲が多いです。
例
・星座になれたら=喜多ちゃん
・忘れてやらない=虹夏
・あのバンド=リョウ
・ギターと孤独と青い惑星=ぼっちちゃん
それに対してこの『光の中へ』は分かりやすく結束バンド全員を表現しています。
例
・この時間 この場所 まるで絵空事=喜多ちゃん
・日々の隙間に意味を落とせ=虹夏
・このフレーズ この歌 本当に好きな音=リョウ
・頑張って爪弾き(つまはじき) それすら爪弾き(つまびき)=ぼっちちゃん
これ良いですよね。結束バンドとして過ごしたぼっちちゃんの喜び、高揚、成長が曲の節々から伝わってきます。
初めて歌詞を書くときは「無責任に現状を肯定する歌詞は好きじゃない」と言っていたぼっちちゃんが、曲名の通り自分の中の光を紡いで生まれた曲って感じがしてお気に入りの曲です。
・2位『フラッシュバッカー』
引用元:アニプレックスチャンネル
引用元のURL:https://youtu.be/YzoNZ-ozS3o?si=oSY4rrmASSlNQyDG
「光る朝が 朝が あまりに眩しい 眩しいからさ なんかもう それだけで 心が宙に舞う」
個人的には結束バンド版の「転がる岩、君に朝が降る」だと思っている曲、もうイントロから凄まじいので是非聴いて欲しい。
周りすら見えないほどの真っ暗闇で迷った末に見た朝の眩しさがギターで繊細に表現されています。
この曲はアニメで使われておらず、公式MVがあるわけでもない。(上記の動画はライブ映像)だと言うのにこの曲を聴くだけでぼざろの世界観を垣間見ることが出来る。
とどのつまり曲単体の完成度が非常に高いです、私がぼざろに求めるものが全て詰まっています。
曲だけではなく、キャラの解像度も非常に高いです。最終回で流れてもおかしくないくらいぼっちちゃんの赤裸々な心を表しています。
作中のぼっちちゃんは主に黒歴史過去の自分をフラッシュバックしていました。
しかし、この曲でフラッシュバックしているのは「君の言葉」です。ひとりになった時も思い出すくらい「君」が恋しい存在になっています
自分以外の誰かの記憶を忘れたくない、そして忘れたくないのと同じくらい誰かに忘れて欲しくない。私が君を思い出すように、君にも私を思い出して欲しい。という作中では描かれなかったぼっちの切実な願いが表れている切ない曲です。
曲単体の完成度とキャラの解像度がハイレベルで両立されていて非常に美しい曲です、是非2期で流れて欲しい。
・1位『青い春と西の空』
「消えていく影に手を振れば 頭上に星のヒカリ 世界は広い、なんて信じてもいい?」
この曲も『フラッシュバッカー』と同じでイントロから凄まじいです。音楽で会話しています、アニメ作中でもそこまでのレベルに至ってないぞ。
この曲の一押しポイントは忙しない毎日の中でふと現状を振り返った時に感じる牧歌的な雰囲気がある事ですね。
1番ではフラミンゴ色に染まる西の空(夕焼け)と結束バンドの色に染まった自分を重ねて、当たり前のような青春が自分を変えたんだと自覚し
2番では太陽のように熱い青春に火傷しそうになりながら、そんな日々が自分の色を濃くしていったんだ気付き
3番では熱くても痛くても良い、燃え尽きるまでこんな青春を味わっていたいんだと想う
青春を羡ましがるのではなく、私は青春の1ページにいられて幸せだったんだと歌を通じて伝わるのが好きです。
更に言うとこの歌詞では1番、2番、3番の最後に「影」が出てきます。
1番→伸びてゆく影を踏みしめて 早く家に帰ろう
2番→薄くなる影を見つめてた 太陽が出ないとさ
3番→消えてゆく影に手を振れば 頭上に星のヒカリ
「影」もこの曲では重要な要素で、1番で夕焼けを背にした影が伸びて、2番では夕焼けが沈んでいくにつれ薄くなり、3番では影が消えて夜になっています。
青春や夕焼け空と同じように「影」は当たり前のように目の前にあり、薄くなることで初めてそれによって生かされていたことを知り、消えてしまっても青春を通じて広がった自分の世界を信じられる。
ぼっちちゃんの「青春」に対する心の変化を太陽に照らされた自らの「影」の変化と重ねているわけです。
光があるから影があるように明るい部分と同時に暗い部分も描いているのは、本当に解像度が高いの一言です。
劇場版後編で流れた時は本当に感動しました。しかもシチュエーションも完璧だったので、劇場版後編で見た人は是非フルを聴いて欲しいですし、この曲が好きな人は是非劇場版後編を見て欲しいです。
・おわりに
結束バンドの曲は曲単体で楽しむことも出来るし、その曲に反映されたキャラの気持ちの解釈やメッセージを楽しむことも出来ます。
それが好きなんですよね。今後も結束バンドの曲は増え続けると思いますが、この根底を大事にして貰えると私としては嬉しいです。